精神科で働く看護師は、気力や体力が求められるのはもちろんのこと、様々な専門知識や技術を習得しなければなりません。
特に、症状が重い患者が多く入院している精神科の病棟においては、体温や脈拍などのバイタルチェックや栄養剤の点滴だけでなく、担当の患者の投薬や服薬の状況確認を任せられることもあるので、日頃から業務に関連するスキルを磨くことが大切です。
また、看護師は医師や薬剤師などの医療従事者と連携を取りながら、患者の健康状態の変化を把握しなけれなばらないので、円滑なコミュニケーションを図ることも欠かせません。
ちなみに、精神科の看護師の勤務体系は、職場によって大きく異なりますが、24時間対応の病院に就職をする際には、2交代制や3交代制などの働き方についてしっかりと理解しましょう。
人手が不足している精神科の病院の中には、夜間に一人の看護師が患者に対応をしなければならないこともあるため、就職前に具体的な精神科の業務内容や仕事量について必ず調べておくことをおすすめします。
また、病院によっては、社会福祉士などの資格を持つソーシャルワーカーと協力をして退院をした患者の社会復帰に向けたサポートを行ったり、新規の患者の受け入れに立ち会ったりすることも少なくありません。
ですから、精神科の看護師として経験を積む際は、専門的な知識や技術を身につけるのはもちろんのこと、チーム医療の大切さについてもしっかりと理解を深めておきましょう。